これを「免疫反応」といい、「アレルギー反応」は、この免疫反応が過剰に起こった状態です。
アレルギー反応の原因となる物質を「アレルゲン」といいます。このアレルゲンが、アレルギー体質の人の鼻に入り、アレルギー反応が起こると、「アレルギー性鼻炎」が起きるのです。
- くしゃみ、鼻水、鼻づまりがひどく、せきをともなうこともある
- 目のかゆみがあり、目がちかちかする
- のどの違和感や頭痛などが見られる
アレルギーの原因は、遺伝的な要素、周辺の環境が原因です。世の中全体が清潔になってきていることもあるのでしょうか、昔、寄生虫が多かった時代は、ほとんどアレルギーにはなりませんでした。現に、同じアジア圏で花粉も多量に飛散している中国においては花粉症は少ないのです。抗菌グッズや食べ物も清潔になったことも要因として挙げられるかと思います。また、家の中が年中暖かく、冬の間にダニが死なないことも挙げられます。
そのような原因から、アレルギーの患者さんは増えているかと思います。
また、横浜市の廃棄物の6~7割が金沢区で処理されているため、「釜利谷ぜんそく」、という言葉もあるくらい化学物質によるアレルギーが多い地域でもあります。アレルギーの原因は自然の原因が多いですが、中には人工的な要因もあるのです。
鼻の粘膜を診断してわかる場合もありますが、患者さんの鼻汁を採取し、好酸球検査と呼ばれるアレルギーの簡易テストを用いて、アレルギーの有無を診断します。
その他適宜必要に応じて、またご希望の場合は血液検査で何がアレルギーの原因なのかを検査いたします。
また、注意すべき事は、副鼻腔炎(ちくのう症)を併発をしていないか?ということです。
疑いのある場合であればレントゲンを撮る場合もあります。
アレルギーに関しては、根本的に治療をすることは現代の医学では難しく、院内での処置療法や、お薬を処方してアレルギー症状を抑えてゆきます。